フィリポビッチ(@filipovic41)です。
あっという間に2022年も終わりが近づいてきてますが。
色々とありましたけどね、結局旨いもんを食べていればなんとなく幸せなわけです。
今回は少し贅沢をしてきましたよ。
伊勢志摩の「アマネム」、東京・汐留のホテル「コンラッド東京」で総料理長を務めた稲葉正信さんの集大成とされるお店、「銀座 稲葉」。
高級ホテルで総料理長を務めた方が、自分の色を出して懐石料理を繰り出すとか、興味津々すぎる。
そう気軽には訪問できないお店です。
この日はお昼も軽めにして、前日はしっかりと寝て、仕事もきっちり納め、精神も肉体も完璧な状態で向かいました。
Contents
これ以上にないほど秋の味覚を堪能!銀座稲葉!
2022年11月22日(火)20時より2名。
お店の入り口には着物を召した女性が。
あれ、温泉旅館にでも来たのかしら。大変品のあるカウンターへ通されます。
今回は初訪問なので【おまかせコース33,000円】を。
コース内容は敢えて調べずに来ました。
いよいよ始まるぞという雰囲気が最高ですね。
まずは生ビールで試合開始。
琥珀エビスのような色味。コクとホップの香りがたまらない。
ビールだけでもこだわりを感じちゃう。
【香箱蟹のジュレ】
一品目から壮絶な季節感!!
食べたいと思っていた香箱蟹に感無量。
出汁のジュレと蟹の甘みと旨味が抜群の相性。
フワッと香る穂紫蘇の香りがたまらない。
油断するとビールが一瞬で無くなるので、落ち着いて食事をすることに集中しました。
【鯖の棒寿司】
ものすごく肉厚の鯖。
一口で食べてしまうことへの背徳感。
とんでもなく旨い。
こんなに肉厚なのに、口に入れてから無くなるまであっという間で、噛めば噛むほど美味しくて、幸せが口いっぱい。
それと、手前はガリじゃないんですよ。
蓮根のスライスです。りんごのすりおろしと和えていて、程よい酸味と甘味が心地よい。
【博多地鶏鍋】
なんと美しいお肉のビジュアル。
このお椀が3品目に出てくる恐ろしさ。
これでコース終わりかな?と思うほどの完成された逸品。
これほどまでに香りが美味しいお椀を食べたことがあっただろうか。
ごぼう、舞茸、せり、そして博多地鶏。
全ての食材の香りがしっかり立っていて、それを地鶏の強い旨味と一緒に楽しむ。
柚子胡椒のキレも素晴らしいアクセント。
最高すぎる一杯。
【伊勢志摩産のあのりふぐ】
こんなに分厚いふぐ刺しって食べたことがない。
甘醤油か塩で食べるんだけど、かぼすを絞って塩で食べるのが至高すぎましたね。
分厚いからしっかりフグの旨みを感じて、コリコリの食感も際立つ。
間違いなく今までで一番旨いフグでした。
【ボタンエビの焼酎漬け】
何時間も醬油&焼酎に漬け込んだボタンエビ。
旨みが凝縮され切ってトロンとした身。
海老味噌を乗せて口に運べばそれはもうね。
後から追いかけてくる焼酎の香りがまた品の良いこと。
焼酎の香りで白ワインを飲むという謎の贅沢。
【松茸の天ぷら】
まてまて。またとんでもないものが。
松茸丸々一本を。
天ぷらにしてケンタ食い。
アッツアツの松茸をカリッと言わせてかぶりついて、ほふほふ言いながら味わう極楽浄土の時間。
香り松茸、味も松茸。
松茸ってここまで旨いのか。
こんなに旨みと甘みがあるのか。
当然の如く香りも最強。
熱々だから、ひと口食べた後に松茸から湯気が上がってるんだけど、その湯気の香りで飲み会できちゃうレベルですね。
幸せすぎる。
【白甘鯛 】
ありきたりすぎますが、ふわっふわの白甘鯛。
口に含んだだけで身がほどけますね。
鬼おろしポン酢が最高に合うわけで。
白子、しめじも昆布が旨みを引き出しすぎてて、最高のつまみでしたね。
【鰆の藁焼き】
個人的MVP。
これほどまでに最高すぎるラインナップのコースの中で、鰆に1番感動するとは全く思っていませんでした。
鰆の火入れが神懸かってるんですよ。
刺身でも食べられる最高鮮度の鰆を藁焼きにして、レアに仕上げています。
皮はパリッと香ばしく、身はしっとりとふんわりと。
優しい塩味で鰆の旨味を直に感じます。
ちょっとこれ、旨すぎやしませんか。
稲葉さんが最も美味しい鰆の食べ方だと仰っていましたが、どう考えても最も美味しい食べ方です。
カラスミを塗したカブもすごくて。
カブの水分が1mlも外に出ていませんでした。
【海老芋の唐揚げ】
まだこんなつまみが出てくるとは…。
海老芋の唐揚げにウニ味噌が添えられてます。
この組み合わせがすごいのなんのって。
サクッとしたら衣の中はとろとろで、その食感に濃厚なウニ味噌の旨みが抜群に合うんですよね。
海老芋にウニ味噌が溶け込んでいくような感覚。
ものすごく旨いです。
【フカヒレの旨煮】
これはもう旨煮すぎますね。旨すぎ煮。
松茸や蟹、北寄貝も入っていて、出汁が美味しすぎる。
最後の1滴まで残すわけにはいかない最高の逸品。
これ、炊き込みご飯にかけたりするコースもあるそうで。
こんなのご飯にかけたらもうね。
【牡蠣の炊き込みご飯】
牡蠣と三つ葉のコントラストが美しい炊き込みご飯。
1杯目はそのまま。
2杯目は味変で牡蠣醬油を。
牡蠣そのものの旨味や香りをしっかりと味わえる素晴らしい締めのご飯。
一緒にサーブされる赤出汁がまた最高で。
涙が出るようなホッとする赤出汁。
【パンナコッタ】
黒糖&栗のパンナコッタですね。
これだけ食べに来てもいいくらい絶品スイーツです。
栗の優しい甘さが際立ちます。
【ガトーショコラ】
デザートが2つも出てくるとは…!
しかも、このガトーショコラ、山椒が効いてるんです。
チョコと山椒は相性が良いんだとか。
そんなこと想像だにしませんでした。
確かに美味しいんですよ。
山椒の香りがしっかり来ます。
抹茶と一緒にいただいて、溜め息をついてコース終了。
ドリンク
メニュー(食べログ転載)
日本の四季の移ろいを感じて頂ける、旬の食材や器、料理を供するタイミング、更にその日の気温や客人の体調にまでに気を配る、料理人・稲葉正信の「融通無碍」の世界観をお楽しみ下さい。
旬の松葉ガニなどをつかった贅沢な内容です。日本の四季の移ろいを感じて頂ける、旬の食材や器、料理を供するタイミング、更にその日の気温や客人の体調にまでに気を配る、料理人・稲葉正信の「融通無碍」の世界観をお楽しみ下さい。
こだわりの目醒めのジュース、本日の豆ふ料理から始まり、客人がお越し頂いてから出汁巻き玉子を巻き、炭火焼にて厳選したお魚やお肉と共に、禅宗の食事をイメージした善をご用意致しました。 朝からカウンター内のおくどさんにて、土鍋での炊き立てのご飯や炭火焼など、真の贅沢なひと時をお過ごしください。
こだわりの目醒めのジュース、本日の豆ふ料理から始まり、客人がお越し頂いてから出汁巻き玉子を巻き、炭火焼にて厳選したお魚やお肉と共に、禅宗の食事をイメージした善をご用意致しました。 朝からカウンター内のおくどさんにて、土鍋での炊き立てのご飯や炭火焼など、真の贅沢なひと時をお過ごしください。
総括
なんでしょうね、旬をこれでもかと感じるコースで、美味しいのはもちろんですが、幸せを感じましたね。
日本食って素晴らしい。
旬の食材を真正面から楽しめて、それでいて大将の世界観というか、醸し出す温かくて楽しげな雰囲気が最高でした。
味・・・4.2
サービス・・・4.2
雰囲気・・・4.2
コスパ・・・4.0
総合・・・4.15
みなさんの接客も一流で、とにかく心地良い食事でした。
また伺います!
ご馳走様でした!!
お店情報
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