世の中には、向こう数カ月間もの間全て予約が埋まってしまっていて、その後の予約も訪問した人や常連が予約して埋まっていく予約困難店があります。
予約困難店に訪問するというのは、僕のような庶民からすれば針の穴に糸を通すような話なわけでして。
日頃から常にチャンスを伺い、感覚を研ぎ澄まして、巡ってきたチャンスを1発で掴み取る覚悟でないとなかなか行くことはできません。
そう。
僕のような庶民にも、そういうチャンスは必ず巡ってくるわけです。
フィリポビッチ(@filipovic102)です。
ということで今回は超予約困難店のSECRETO(セクレト)へ行ってきました。
元々予約していた方が行けなくなり、代打でお声掛けを頂き二つ返事をしたわけです。
SECRETOは、次回の予約が2020年の春以降まで取れない予約が超絶困難なお店。
これはありがたい。
SECRETOは劇場型レストランと言われ、僕としては初のジャンル。
イノベーティブフュージョンという言葉にも全く馴染みがないです。
ワクワクです。
Contents
劇場型レストラン!SECRETO(セクレト)!
2019年1月12日(土)、18時50分、2名。
19時からの回のみで営業していて、まずはお店に入って受付の方にお金を払う。
コースはドリンク込みで18000円。
払い終えるとウェルカムドリンクにスパークリングワインが出てくる。
お店に入ってすぐのところがバーになっていて、お客さん全員が揃うまでバーで待機。
もう既に劇場感があるな…。
お客さんが揃ったら順番に名前を呼ばれて奥に通されるんだけども、通された奥の部屋がまたすごい。
黒を基調とした広い部屋に、カウンターが12席。
ライトはカウンター席と、カウンターに囲まれるように中央にある調理台?を照らしてます。
この箱も謎。
さあいよいよコースが始まる。
【ジントニック】
着席後にジントニックが運ばれてきました。
挨拶代わりのジントニック。
全員にジントニックが行き渡ると、シェフ登場。
シェフの藪中さんはフランスで修行後国内のレストランやホテルで腕を磨いて、2017年10月にこの店をオープンさせた実力者。
軽快な喋りで挨拶をして、厳かな雰囲気を打ち消す。
写真も自由に撮ってもいいし、会話もどんどんして良いと。
自由に楽しんでほしいとのシェフ。
シェフのおもてなしの心が感じられる挨拶。
そしてこのジントニック。
シェフが昔フランスで修行しているときに通ったお店で飲んでいたものを真似たものだとか。
ジンはモンキー47というもの。トニックウォーターは自家製。
これが超飲みやすい。
単純にジンもトニックウォーターも旨いんだと思う。
すっきりした甘さの香り高いジントニック。
普段ジントニックなんて絶対に選択肢に入らないけど、居酒屋のジントニックがこれなら頼むかもしれない。
【黒真珠】
ビジュアルから判断するに、これは明らかに食べ物ではない。
だけど、ここが飲食店であり、1品目が出てくるであろうタイミングだったので、状況から判断するとこれは食べ物である可能性が高い。
そしてやはりこれは黒真珠という名前の1品目でした。
これは、竹の炭のパウダーで黒く色付けされた、中にみかんと洋梨のジュースが入ったものでした。
口に入れた瞬間、甘いジュースが口の中に広がりました。
不思議な感覚。
口をしっかり閉じて潰さないと、ジュースが飛び出す可能性がある。
【ナツメヤシ・パンチェッタ・マカンボ・柿】
上に乗ってるのは柿のシート。
その下にはパンチェッタで巻いたマカンボと塩漬けしたナツメヤシが。
ご安心ください。何もわからず食べています。
このピンセットで食べろとの指示。もう何がなんだか。
でもこれがかなり旨くて、豚バラ肉とナツメヤシの塩気がお酒と合います。
柿のシートはパリパリと割りながら一緒に食べる。
この時点で、「今日は何がなんだか考えるのはやめよう。」と判断しました。
とにかく旨いことは確かです。
【海老・オレンジ・アールグレイ】
海老です。エビフライです。
アールグレイで香りをつけたオレンジソースで食べる。
周りの衣がパリパリで食感も楽しい。
そして海老の旨味が凄かった。
海老の良いところが出まくってた。
すっげ旨い。
この辺りから白ワインが提供されてます。
【フォアグラフレンチトースト】
「低温で仕上げたフォアグラのテリーヌを急冷して固めたもの」をフレンチトーストに削り落とした料理。
フォアグラのテリーヌはシェフが一人ひとり面前で削ってくれる。
これも何故かめちゃくちゃ旨い。
フレンチトーストは甘い。その甘さにフォアグラのテリーヌを削ったのが爆裂にマッチしてる。
複雑な味だけど、間違いなく旨い。
なんなん、これ。
【牡蠣・アリオリ・ポワロー】
牡蠣のグラタン的な。
椎茸と昆布出汁がin。
あとはアリオリソースを使ってるとか。
ニンニクの香りがとても良い。
まあ簡単に言えば超旨い牡蠣のグラタンですわ。
この貝殻のスプーンで食べるという遊び心。
【牛蒡・カプチーノ】
なんならこれが1番驚いたかもしれない。
恐ろしく濃厚な牛蒡のスープなんですよ。
めちゃくちゃに旨い。
水筒に入れて持ち運びたい。
玉ねぎと牛蒡と鳥のブイヨンを使ってるらしいんだけど、煮詰めてミキサーにかけて、それを濾して的なことをやりまくって作ったそうな。
間違いがあったらごめんなさい(たぶんある)。
この辺から日本酒。
【太刀魚・帆立貝・ペコロス】
帆立貝のムースを太刀魚で巻いてます。
それと、ペコロスっていう玉ねぎの小さいやつ。
ひたひたになってるソースはトマトとオリーブオイルとバジルのソース。
太刀魚と帆立貝のムースは、魚介の旨味たっぷりの一口。
ペコロスは可愛い。
このソースがものすごく旨くて、バジルの風味が味をまとめてます。
【鰤・富士山の薪】
重厚な器が出てきた。
蓋を開けると煙がフワッと出てくる。
これは富士山の薪の煙でスモークした鰤の揚げ物。
なんでこれを作ろうと思ったのか謎。
上品な燻製の香りと脂の乗った鰤が堪らない。
素晴らしく旨い。
ここで一緒にパンも出てきました。
ふわふわもちもちでめちゃくちゃ旨い。
【エルダーフラワー】
お口直しですって。
スガハラガラスのお皿にスガハラガラスのレンゲが。
その上に謎のゼリーで固められたジュース。
これも口に入れた瞬間に飛び出すんで一口で。
花の香りがしてまさにお口直し。
【和牛・リヨネーズ・オニオンヌーヴォー】
ようやくメイン。
和牛はとてもジューシーで肉々しい。
柔らかくて、噛めば噛むほど旨味を感じます。
インカのめざめは中がしっとりしてホクホクです。
もっと食べたい。
もちろん赤ワインが出てきます。
それと、フランスパンとトリュフバターも提供されて、至れり尽くせり。
【リゾット・スッポン】
簡単に言えばスッポンの雑炊的な感じ。
スッポンの身と皮と、超旨い出汁が出てます。
醤油と生姜で和風の味付けだけど、リゾット米で作られたリゾット。
5杯食える。
【オリーブオイル・ハニーミルク】
おいそこで何をしている!!!!
と思ったら。
シェフが液体窒素で急冷して一瞬でアイスを作るとか言ってた。
ちょっと何を言ってるかわからないけど、とにかく旨いアイスが出てきた。
上の薄い黄緑色の玉はオリーブオイル。
アイスにものすごく合う。
【吐息】
最後は全員で体験するデザート。
みんなでシェフのいる調理台に集合して、液体窒素を触らせてくれる。
メレンゲを液体窒素に放り込んで固めたものを、また一口で食べるというもの。
面白い体験ができる。最後は楽しかったという印象で食事終了。
感情が忙しかった。
総括
なるほど。劇場型レストランというのはこういうことですか。
楽しいし美味しいし、とても良い時間でした。
飲み物は実質飲み放題。スタッフさんがすぐに注ぎ足ししてくれる。
コスパも悪くないですねこれは。
味・・・ 3.8
サービス・・・3.9
雰囲気・・・3.9
コスパ・・・3.9
総合・・・3.875
2020年の春まで予約が一杯だとか。
これは一度は体験してみたい食事っすね。
ご馳走様でした!
お店情報
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