フィリポビッチ(@filipovic102)です。
西麻布って、芸能人かIT企業の社長しかいないんでしょ?
と思うくらいには田舎者です。
先日訪問したうしみつ恵比寿本店があまりに凄すぎて。
この興奮冷めやらぬ中、どうしてもこの旨さを、味のわかる人と共有したくて。
もう一度感動したくて!!
再びけんしろうグループにお世話になりに行って参りました。
今回は、今年の9月にオープンしたばかりの姉妹店である【USHIMITSU NISHIAZABU】です。
西麻布のお店ですからね、かなりの力の入れ様かと。
ものすごくラグジュアリーな、最高のコース料理が出てくるんじゃないかと予想します。
一体どれだけすごいお店なんだろう。
気になって夜しか眠れない日々が続きまして。
この年末に景気良く行って参りましたよ。
Contents
焼肉の概念を変える至極のコース!USHIMITSU NISHIAZABU!
西麻布なんてなかなか歩いたこともなくて。
ものすごい雰囲気の良いお店が立て続けに現れて。
通り過ぎてしまうくらい無機質な高級マンションみたいなところで歩行をストップ。
ここか・・・?
ここなのか・・・?
ドラクエでしか開けたことのないような無機質な大きな石の扉。
これを開けると、薄暗くて黒を基調としたスタイリッシュな店内。
ここでした。
2019年12月19日(木)、19時00分、2名。
高級ホテルのようなスタッフの対応。
「お待ちしておりました」と言われて個室へ。
なんと、個室4室のみのお店です。
20000円のコース料理のみの提供で、各部屋に1人担当がついて全ての料理を提供してくれます。
新業態のこちらのお店、圧倒的なラグジュアリー感です。
期待がどんどん膨らむ雰囲気。
コース開始前に苦手な食材を聞かれます。
おいおい。
こんなに高級食材を扱いそうなお店で、こんなにも直前に苦手な食材を聞いてくるなんてどういうことですか。
僕らは苦手なものは一切ありませんが、苦手なものがコースに入っていた場合は、きっと臨機応変に対応してくれるんでしょうね。
さて、飲み物はアサヒ熟撰の生ビールでスタート。
薄口グラスで泡も超きめ細やか。すでに旨すぎる。
コースメニューについては、それぞれ「◯◯×◯◯」といったように、テーマのみを記載したものが置かれてます。
想像力が掻き立てられて実に楽しい演出。
また、最初の品が出てくる前には、本日のお肉を塊で見せてくれます。
これが映えまくる。
確りと写真に納めます。
さあ、いよいよコース開始です。
【a. シャトーブリアン × キャビア】
おっ、サイコロステーキか?
いや、このグループはそんなに単純なものは出さない。
こちらのお肉は田村牛らしいです。なんと美しい。
田村牛はとことん餌に拘って飼育された超健康体の牛だそうな。
なんだろう。右奥にあるのは明らかにキャビア。
焼き手の技術も半端じゃない。
丁寧に焼き上がったらキャビアを乗せて、ソースの入ったスポイトみたいなのを肉に刺して完成。
このソースは肉を使って作った醤油と卵黄とメープルシロップが入っているとのこと。
キャビアは薪で燻製にしてるらしい。
ピンセットを使って肉を抑えてスポイトを引っこ抜く。
上からスポイトでソースをかける。
そしてピンセットで口へ運ぶ。
優勝です。
余りにも旨すぎる。
肉の柔らかさ、肉の濃厚な味、キャビアの塩味、全てをまとめるソース。
初っ端から度肝を抜かれて、1杯目のビールはもう無くなりました。
ピンセットで食べるのは、普段使わないもので食べることで脳に新鮮な刺激を与えることを狙っているよう。
これから始まるコースへの期待感が一気に高まる。
ピンセットで食べ物を食べたのは神楽坂のセクレト以来。
【b. タン × フォアグラ 】
うん?何か遠くに立方体が落ちてるぞ・・・?
よし、近づいてみよう・・・。
タン!!!!!!!!!!!!
タンが落ちてました!!
タンを最高の焼き加減で焼いたら、このサラダ仕立てのお皿にやってくるようです。
サラダにはフォアグラのテリーヌ、安穏芋、文旦がお隠れになってます。
この焼き加減も、素人には絶対真似できないっす。
これで完成!!
ご覧くださいこの焼き加減!!
こんなに妖艶なお肉があるんでしょうか。
黒毛和牛の旨味のすごいタンと、この3種類の精鋭たちの相性ったらすごい。
安穏芋の甘みがタンの旨味と甘味を更に引き立てる。
文旦ね、これはグランメゾン東京でソースに使われてたから覚えてるけど、柑橘系の一つです。
前回のうしみつ恵比寿本店ではタンにグレープフルーツを合わせてたけど、それに近い感じ。
文旦の酸味と甘味がタンの甘みと相乗効果。すごい。
そして当然フォアグラとの相性も抜群。
芸術ですわ。
【c.ザブトン × 缶詰】
もはやうしみつの定番、当日に作られている缶詰。
常陸牛のザブトンのユッケと、牛出汁で炊いたあん肝、白ワインビネガーのジュレ、かんずりという唐辛子をを使った調味料。
どう考えても混ぜてしまうのが勿体無い洗練されたビジュアル。
だけど混ぜて食べろという指示があったから仕方ない。
混ぜて食べましたよ。
それはもう旨いですよ。
ジュレの酸味とかんずりのスパイシーさがものすごく良い。
この辺から赤ワインにシフトしたんだけど。
ペアリングの精度が半端じゃない。
ワインから先に決めたんじゃないのってくらいのマリアージュ。
【d. スネ × スモーク】
名物けんしろう焼き。
かと思いきや、スモークの煙の中から出てきたのは・・・?
謎の食べ物。
牛の脊髄をイメージしたビジュアルだそうな。
周りには牛出汁で炊いた大根、スネ肉のリエット、ビーツ、サワークリーム。
そしてそれを薪でスモーク。
香り高くて、牛出汁の旨味が前面に出ている和のテイスト。
超旨いです。
【e. ランプ × 王道】
この日はランプではなく、良い肉が入ったとのこと。
万葉牛のミスジ、神戸ビーフのリブ芯。
え?待って。
2枚重ねて焼いてるんだけど・・・。
恐ろしく贅沢。
これをサンチュで巻いて食べるという焼肉の王道。
白菜キムチ、小松菜ナムル、ヤンニンジャンを合わせて。
人生ベストのサンチュ焼肉。
万葉牛、前回のうしみつ恵比寿でも感動したけど、脂が甘すぎてスイーツ。
柔らかくて肉の味も濃厚。
ワインのペアリングが引き続きすごい。
香りも味も独特なものをペアリングしてくれていますが、料理には抜群に合う。
【f. イチボ × サイフォン】
実は一つ前の料理からサイフォンが出てきてまして。
なんと。
サイフォンで毛ガニとディルの香りを抽出して、牛出汁に合わせる。
超絶美味なスープの完成。
イチボの生肉に毛ガニの身が乗ってますが。
先ほどのスープをかけちゃうんですよ!!
ゆっくりと火が入っていくんですね。
食べるタイミングでも味わいが変わっていきます。
イチボの下にはくたくたに煮た白菜。上には毛ガニの身が。
出汁が染みて飲めるほどにくたくたになった白菜が甘いこと甘いこと。
イチボの甘みとも抜群に合う。
それはそれは旨味たっぷりの最高な一品。
出汁はもちろん完飲します。
【g. シャトーブリアン × ブリオッシュ】
最優秀賞。
平たく言うとカツサンド。
これはもう旨いっていう表現では足りなすぎる。
今年食べたもので一番旨かったんじゃなかろうか。
一番見栄えの良くなるこちらの台に置かれます。
かぶりついてまず最初の驚きはシャトーブリアンの柔らかさ。
柔すぎて歯がいらないタイプの食べ物です。
そうだ、離乳食にしよう(錯乱
シャトーブリアンが強烈に旨すぎる。
ブリオッシュのほのかな甘さと、カリッとした食感。
粒マスタードのソースが後追いで来る。
和牛のブレザオラ(生ハムの一種)を削ってかけてるよう。
このカツサンドに合わせてくれたオーパスワンという超高級ワイン。
紛れもなくこのワインが人生最高のワイン。
カツサンドとのマリアージュもすごすぎた。
史上最高のカツサンドでしたわ。
【h. 牡蠣 × 昆布水】
生牡蠣がお口直しと言われる日が来るとは思いませんでした。
エディブルフラワーで飾り付けされた生牡蠣。
昆布水を合わせてるんだけど、相性がすごくて驚き。
ピュアな味わいだと言われまして。どういうことかと思ったら。
ピュアな味わいでした(小並感
臭みやクセは全くない、牡蠣の良いところだけが前面に出た生牡蠣。
ワインが止まりません。
これも色や香りが独特。
【i. ハラミ × 卵黄】
なんだこの器は。
ハラミ。
自然薯と冷凍卵黄とガーリックバターのタレで食べるハラミ。
このガーリックバターのタレが決め手。
この冷凍卵黄がね。
こんな感じでねっとりしてて。
ハラミの濃い肉の味とタレを自然薯と卵黄がまろやかに濃厚にしてくれる。
【j. サーロイン × 薪 × 炭】
ようやくメインに辿り着きました。
まずはメインのお肉を切るためのナイフを選ぶところから。
1本3〜6万円の高級なナイフがたくさん出てきて、その中から好きなナイフを選ぶ。
皿の左側は炭で焼いたサーロイン、右側は薪で焼いたヒレ。どちらも神戸ビーフ。
ヒレ肉はかなりしっとりして瑞々しい食感。
舌触りが滑らか。右上の方にふきのとう味噌ってのがありましてね。
まさにふきのとう味噌っていう味なんだけど。これがめちゃくちゃに美味しくて。
ヒレ肉にも素晴らしく合う。
サーロインはステーキらしいステーキ。外はカリッと中はスーパージューシー。
散らしてあるチーズのクッキーと合わせるとまた素晴らしい。
ちなみに、中央上部にある白子。
これも最高of最高。
付け合わせの万願寺とうがらしと雲太という椎茸。
こちらもものすごい旨さ。
これがUSHIMITSUのスペシャリテでした。
【k. タン × スパイス】
締めのカレーです。
こちらはラクレットチーズをふつふつとさせてから、スピリタスで火を付けてカレーへ投入。
ここでもエンターテイメントは忘れない。
いやこのカレーがね、どストライクの欧風カレーなんですよ。
スパイスを効かせまくった独特のカレーとかじゃない、王道の欧風カレー。
つまり最高です。
お肉はタンが入ってます。
つまり最高です。
【l. カカオ × 温度差】
温かくて濃厚なカカオのフォンダンショコラとイチゴのソルベの温度差を楽しむスイーツ。
パティシエがいるらしくて、デザートまでめちゃくちゃに旨い。
ここでコース終了。
と思いきや最後に焼きたてのフィナンシェが。
外はサクッと中はふわふわで最強に旨いフィナンシェ。
手土産にはカヌレをいただいて。
カヌレって初めて食べたけど美味いんすね。
うしみつのカヌレだから美味いのかしら。
メニュー
総括
上げ膳据え膳至れり尽くせりの至極コースでした。
うしみつ恵比寿本店でも感じたけど、味も最高な上にエンターテイメント性がすごい。
見て楽しい、食べて旨すぎる。
味・・・4.4
サービス・・・4.4
雰囲気・・・4.4
コスパ・・・4.4
総合・・・4.4
これは絶対に再訪したいです。
ごちそうさまでした!!
お店情報
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